2021年5月16日日曜日

五竜岳へ

二日間、ずっと快晴という最高の条件で3月中旬に北アルプス白馬の五竜岳へ。


五竜岳へはエイブル白馬五竜スキー場からアプローチできるので、かなりの標高を稼げます。

(リフトトップから更に1500mくらい登ります)


リフトを降りると白馬三山がお出迎え。



右側のピークが目指す五竜岳

五竜岳へ続く果てしなく遠い稜線を歩き、2日かけて山頂を目指します。


中遠見山からの景色



五竜スキー場のトップから登る遠見尾根なら1,2時間登るだけでたどり着く小遠見山や中遠見山から絶景見れます。

3月後半以降の天気の良い日なら低山の雪山登れる人なら多分大丈夫。おすすめ!


初日は大遠見山と西遠見山の中間点あたりでテントを張ります。

20kgのザックを担いで雪山を登るはほんと骨が折れます。

秒速20mくらいの暴風吹き荒れる雪山の稜線にテントを張るので、テントの周りには雪のブロックを積んで風除けにします。

疲れた身体にこの作業は堪えます。。。

夏はテント張っても良い場所が決まっているけど、冬山は暗黙のルールでどこに張ってもOK


これだけの絶景の真ん中でテント張れる場所は日本中探してもそうそうありません。


山に行くようになってから絶景慣れし過ぎてしまい、一般的な観光地の絶景では満足できない身体になってしまいました(苦笑)


-5度だとポカポカ。先月の-20℃の極寒八ヶ岳と比べると天国♪

テントの目の前には鹿島槍ヶ岳

カッコいい山ですよね~

真ん中の白い谷間は日本でも数少ない氷河のカクネ里雪渓



夜明けは一面の雲海。

再凍結でテカテカの雪面が美しい。


夜中の暴風が煩すぎて耳栓をして寝たら、アラームが聞こえず3時起きのはずが起きたら4時半・・・

この寝坊が後に大きな影響を。




二日目のルート

右の山に上がってから左上を目指します。

ここだけで2時間近くかかる。


シュカブラ三昧♪

雪面歩くと足跡は凹むものですが、ここでは足跡が凸。

初めて見た時は意味が分からなかった。

柔らかい新雪が積もる→人が踏んだ場所が固まる→踏まれていない雪が風で飛ばされる→足跡だけ残る

快晴の雪山で空を見上げると紺碧の空を見れる事があります。

この写真も無加工ですが本当にこの青。

別の方向を見ると普通の青空なのに。

どういう理屈か分かりませんが不思議。


上部は風で雪が飛ばされるので岩と雪のミックス。

アイゼン歩行に気を遣います。


撤退地点の雪壁とピッケル。

ここからトレース(足跡)が無くなる。

気温が上がって雪が緩んできたのでアイゼンもピッケルも効きにくい。

岩場なら登れるかと挑戦したけどボロボロ崩れて雪より怖い。

ここで落ちたら数百m滑落で確実に天国へ行けます。

帰り道で更に雪が緩む下りのリスクを考えて撤退決定。

2日かけて登ってきて、あとほんの100mくらいで山頂なので、かなり迷いましたが、色々経験できたのでまぁ良しとしましょう。

まぁ朝寝坊した自分が悪いんです・・・(^_^;)

また来年来よう!


おまけ

五竜のトレーニングにと参加したモンベルのクライミング講習会。

25mの壁は登るのはまだ良いけど、降りるのがガクブル

クライミングシューズではなく、登山靴で登る講習会だったので、足場を確保するのが難しく、スリル満点でした。


これで今シーズンは雪山も終了。

次は夏山に向けてトレーニングなんだけど、潜りにも行きたい・・・(^_^;)


堺自然整体院

0 件のコメント: