2014年1月21日火曜日

有痛性外脛骨の原因と回復例


有痛性外脛骨を発症したサッカーをしているH君(13歳)

過去に堺自然整体院で膝の痛みが解消されたので、整形外科に行く前に来院されました。

左足の舟状骨に痛みがあり、歩く・走る・足首の底背屈や内反(伸ばしたり反らしたり内側に曲げたりする動作)・ボールを蹴る・爪先立ち・シューズを履く、様々な動作で痛みが出ます。
サッカーの練習後には足を引きずって歩くそうです。

●有痛性外脛骨とは?

良く走るスポーツをしている子に多く発症し、内踝(くるぶし)の下の舟状骨という骨が出っ張って痛みが出ます。スポーツをしていなくても足の捻挫などの後から痛くなることも多々あります。


















●外脛骨って?

舟状骨の内側後方に位置する普通にはない余分な骨で、日本人の約15%の人に存在します。
外脛骨が存在しても痛みのない場合も多く、痛みがあるものを『有痛性外脛骨』と言います。
















●有痛性外脛骨の原因

偏平足、回内足(足首が外返し)があると舟状骨に付着する後脛骨筋が牽引されます。
その状態で過度な運動を行い、繰り返し牽引をかけていると外脛骨に負担がかかり剥がれるようになり炎症を起こす。


●有痛性外脛骨の一般的な治療法
足底板やテーピングで足のアーチを保持したり回内足を修正するように固定します。
それでも痛みが引かない場合は手術によって外脛骨と舟状骨を固定します。
手術を行うと数カ月間の安静が必要となります。


ここまでが一般的な有痛性外脛骨の考え方。
実際は足底板やテーピングでは痛みがすっきりとは取れにくく、
痛みを我慢しながらスポーツを続けている子供さんが多いように感じます。



●堺自然整体院の考え方

上記の原因はあくまで要素の一つに過ぎないと考えています。

根本的には下半身の筋肉の過度の疲労によって下肢の筋肉が緊張して強く牽引し合い、その結果として舟状骨に負担がかかっていると考えています。
一般的に原因とされる後脛骨筋を緩めても簡単に痛みが取れないのは他の原因が取れていないからです。

疲労の原因には普段からの姿勢が悪い場合もよく見られます。
捻挫を機に発症した場合などは足関節等の骨格のズレも原因の一つになります。

痛い場所はあくまでも結果的にひずみが溜まった場所であって、原因ではありません。
原因さえ無くなれば痛みのある場所は触らなくても痛みは解消します。

外脛骨が有るから痛いのではありません。
元々から外脛骨は存在していて、以前は痛くなかったはずです。
偏平足や回内足も以前からその形だったのではないでしょうか?
外脛骨を治療するのではなく、外脛骨に負担をかけている原因を解消しましょう。



今日来られたH君も膝から下はほとんど触りませんでした。
足だけではなく腰周辺に強い筋肉の緊張があり、それは上半身まで続いていました。
腰周辺の筋肉と骨格を調整すると、調整前は歩いたり軽く足首を動かすだけで痛かったのに、初回の施術だけで片足で爪先立ちをしても全く痛みが無くなりました。


















追記
数日後に来院した時にその後の経過を聞くと、
翌日も全く痛くなかったのでバスケットをしてみたが、走っても飛んでも全く痛くなかったそうです。


有痛性外脛骨は痛みを我慢してスポーツをしていると悪化の一途を辿るケースが多々あります。
痛みを我慢しないで早期に手当てして元気にスポーツに復帰して下さい!

有痛性外脛骨なら堺自然整体院へ!

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