2017年3月30日木曜日

冬の木曽駒ヶ岳へ

冬山に登り始めて一年目の締めとして、
長野県の中央アルプス最高峰 木曽駒ヶ岳(2956m)へ



雪山は1月までは金剛山のハイキングコース程度しか歩いた事がなかったのですが、
一度一人で行ってみると意外となんとかなることに味をしめてしまい、
高見山、三峰山、御在所岳、明神平、武奈ヶ岳と徐々にステップアップをしてきました。

本来なら大山に登ってからアルプスへと思ってましたが、
日程的な問題と、木曽駒ヶ岳は夏に登った経験があったので、
思い切って行ってきました。

森林限界を超えた3000m近い冬山は関西の山とはかなり違う部分があるので、
最近行った山ではわざと登山道から外れた急斜面を登ってみたり、
滑落を止める練習をしてみたりして、
自分なりに準備をしてきました。


木曽駒ヶ岳へは大阪の堺自然整体院から約4時間。
中央道の駒ヶ根インターを下りてすぐの、
菅の台バスセンターからスタートします。

バスで30分。
駒ケ岳ロープウェイで10分

1時間もあれば誰でも労せずして標高2600mの千畳敷カールまで来れちゃいます。



氷河が削った千畳敷カール、ここの真ん中を登っていきます。
今回は幸い雪が締まっていて良かったですが、
ここは雪崩の巣で頻繁に雪崩が起こります。
今回も斜面上部を見ると雪崩の痕跡があちこちにありました。

上に見える宝剣岳ではこの冬も何人も滑落して亡くなってます。

「死」のリスクを考える時、
「生」のありがたさを実感できますね。

カールの途中から。
日本で最高所にあるホテル千畳敷。
日本最高所にある千畳敷駅。

遠くに南アルプスが見えます。



八丁坂と言われるカール上部の急斜面。
本来の登山道は斜面をジグザグに上るのですが、
冬は道が雪に埋まるので、一直線に登っていきます。
その分、しんどいです(^_^;)



 宝剣岳
カッコイイ山だけど、まだ命は惜しいので止めときます。
 

 カールを上がった乗越浄土から、
中岳へ登るとこれぞアルプスっていう絶景!



このあたりは風が強く当たる稜線になるので、
積もった雪が飛ばされて、地面はガチガチの氷になっている場所も多いです。
積もった雪も風に削られて、風紋(シュカブラ)ができます。
ここでは関西圏ではまず見れない超立体的な風紋を見れます。



途中に登る中岳から見える木曽駒ヶ岳
前回来た時はこの下にテントを設営しました。



木曽駒ケ岳山頂!


-10℃以下と気温が低く風速15mくらいと風が強いので体感温度は-25℃くらい
20秒も肌を出していられません。
目出し帽や厚手の手袋必携です。
本来は冬山用の靴も必要なのですが、
かなり金額がするので今回は夏靴に極厚靴下できましたが、
稜線では寒さで足が痛くなりました。

冬山は装備をケチると健康に直結することを実感。

山頂も祠も鳥居も埋もれています。




ほんとは西穂独標にも行きたかったけど、
日程が合わないので今期はこれで終了。

雪山・初心者・ソロ・体力無し
リスクの高い条件が揃っているのに、
よりチャレンジングな場所でより絶景を見たいという性格なので、
これ以上ハードルを上げると来年が心配です(^_^;)

大阪-堺自然整体院

2017年3月17日金曜日

2017年3月10日金曜日

冬の明神平へ

雪山三昧の今年の冬。

初心者向きのガイドブックには載っていないけど、
山登りしている人のブログ等にはあちこちで見かける「明神平」

その圧倒的に広がりを見せる霧氷の景色に、かなり心を動かされたのですが、
今までの山のように整備された登山道が無いので、
一人では行くのを躊躇してました。

あちこちの雪山に行ってみると、
今まで敷居が高く感じていた雪山も意外と行けてしまう事に味をしめてしまい、
ついに明神平にも行ってしまいました(^^ゞ

※ご注意
明神平への道は標識とか全然ありません。
危険な川渡りもあります。
新雪が積もった平日の朝だとトレース(人が歩いた跡)も無く、道が分からなくなる可能性大。

・行ったことがある経験者
・地形図を読める人
・登山アプリやGPSで現在地を把握できる人
・道なき道でも登れる技術と体力と装備

最低このうちの2つは必要だと思います。
アイゼンは必携です。

明神平へは堺自然整体院から車で2時間弱
東吉野村の最奥で、奈良県と三重県の県境になります。

堺市と友好都市の東吉野村にある「ふるさと村」の奥にある
大又林道が登山口に続いています。

ふるさと村は小学生の頃、子供会の林間学校で泊まった事があったり、
この前の川で子供と川遊びをしたりした思い出の場所です。

登山帰りにはふるさと村の川向いにあるやはた温泉がオススメです。


大又林道の終点に駐車スペースがあります。



当日は解けかけた雪が凍結していて、ガチガチの板氷みたいになってました。



FFスタッドレスでは全く歯が立たず、300mくらい手前に車を止めて歩く事に。
スケートリンクのように滑るこの林道をアイゼン着けずに歩く事が、
実は今回の一番の難所でした(・・;)

登山道をしばらく歩くといくつか渡渉(川渡り)があります。



写真のように金剛山のようなチョロチョロした流れではありません。
このくらいの山奥になると気温も-10℃近いので落ちたら大変です。
ロープが掛かっていますが、ユルユルであまり信用出来ないので、ストックを使って慎重に渡ります。

明神滝
ちょっと遠くて分かりにくいですが、氷爆になっています。



霧氷の名所の明神平。
前日に気温が下がったので、今日はしっかりと霧氷があるかと思ったら
一部にあっただけで、ほんと肩透かしでした。



よくここに来ている常連さんも驚いていました。

気温は下がりましたが、風が弱かったせいかもしれませんね。

自然相手の遊びなので、こういう事もあるあるですね(^^)



昔の明神平は簡易リフトを設置してスキー場として使っていたそうです。
その名残で広い雪原が広がっていてとっても開放的な雰囲気があります。



写真に写っている格好良い小屋は「あしび山荘」残念ながら一般人は入れません。

快晴の青空に雪山はほんと気持ち良い~!

明神平から少し登ると明神岳(1432m)



ここからは大峰や台高山脈が一望できます。



足を使って頑張った人だけが見れるご褒美ですね(^^)

関西の山は雪解けも進み、雪を見れるのも残り僅かの期間になってきました。

もう数回は行きたいので、寒波様のお越しお待ちしておりまする~m(_ _)m

大阪-堺自然整体院

2017年3月7日火曜日

2017年3月1日水曜日

雪の三峰山へ

今年から登り始めた雪山。

金剛山、高見山、御在所岳と霧氷も新雪もしっかりとあったおかげで、
雪山の楽しさにハマってしまったようです(^^ゞ

雪が多かった今年の1,2月。
またもや寒波直後の晴れと休日が重なってしまったので、
霧氷で有名な奈良県の三峰山へ。

三峰山へは、堺自然整体院から車で2時間弱で行けます。

みつえ青少年旅行村のゲートの手前にある第4駐車場に無料で車が止めれます。
ゲートから少し上がった所にトイレもあります。




登山口からは登り尾ルートと不動滝ルートがありますが、
今回は初めてだったので登り尾ルートから登りました。

今年は雪がよく降ったので、登山口から雪がしっかりあります。

どうもその日の一番乗りだったようで、先行者の足跡がありません。

薄く積もった新雪の上には、ウサギやシカ等の動物の足跡がずっと続いています。
人間の道を動物が通るっていうのも変な感じですが、
深い新雪の斜面よりも登山道の方が歩きやすいみたいです。

新雪だと登山道を見失いやすいのですが、
動物の足跡がどこが道かを教えてくれます(^^)




落ちた霧氷が積もった雪面。
トゲトゲだけどフワフワ



途中からは雪をかぶった倶留尊山も見えます。



誰も踏んでいない新雪の静寂とモノトーンの世界を
一人で歩くのはとっても気持ち良いものです。

時折ルートを外れてラッセル三昧(^^)





三峰山山頂
予報では晴れだったのに、ガスだらけで暴風・・・何にも見えません(ToT)



山頂付近はかなり雪深くフワッフワ、
雪の重みで木が倒れまくってました。
ソファーにふんぞり返ったようなスノーモンスターがどこかにいるの分かるでしょうか?



山頂から少し下った所にある「八丁平」
樹木が多い三峰山の中では見晴らしが良い場所で、
とても景色が良い場所です。
風の通り道になっているので霧氷や風紋もしっかりあります♪



予報と違いほぼ曇ってたけど、
ほんの数分だけ、
ベストなタイミングでの晴れ間\(^o^)/




暴風と寒さのおかげで、
エビの尻尾も成長中



前回の御在所から投入したアイゼン。
三峰山ではチェーンアイゼンで十分だけど、
前回、スパッツやズボンをアイゼンで引っ掛けて破きまくったので、
歩行練習のために使ってみました。

足場の悪い状態で、しっかり確実に歩き続けるのって意外と難しいものですね(^_^;)



どうやらまだ雪山ハイク熱は続く様子(^^)


大阪-堺自然整体院

2017年2月27日月曜日

2017年2月25日土曜日

2017年2月19日日曜日

雪の御在所岳へ

例年になく寒波が続いて雪がたっぷりの今年の冬。
毎日天気予報や雨雲レーダーを眺めて、
どこにどれくらい雪が降っているのかチェックしてます。

タイミングよく(?)娘がインフルエンザに罹ってしまい、
スイミングの送迎をしなくてもよくなり、自
分の時間ができたので、
5時起きで三重県の御在所岳へ。

見えているのは鎌ヶ岳
御在所岳へは大阪から車で約2時間強。
三重県なので心理的距離は遠いですが、
無料の名阪国道を使うと意外と交通費安く行けます。

御在所岳は2年前の春に家族で登った山です。

当時は山登りし始めで、
ハイキングに毛の生えた程度の大阪周辺の山しか行ったことがなく、
岩のある山は初めてで、
自分にとってはかなりのチャレンジでした。

御在所岳はロープウェイもあるので、
いざとなったら下りはロープウェイで逃げることができます。


今回は中道登山道から登りました。
御在所岳では一番メジャーな登山道で、
変わった岩や、見晴らしのいい場所がたくさんあって、
めっちゃオススメの登山道です。
近くにあったら頻繁に登りたい。

中登山道口
ポストに登山届を出していきます。














おばれ岩
かなり大きな2つの岩がおんぶするように重なってます。





地蔵岩
御在所岳のシンボル的岩。
2つの岩の上にサイコロみたいな岩が奇跡的に乗っかっています。

















キレット
かなり急な岩場の下りです。
2年前はかなり怖かったですが、
今回は雪とアイゼンという条件でしたが意外に簡単でした。
自分でも気づかないうちに成長してますね~(^^)

















岩場が多いと大人のジャングルジムって感じで楽しい♪

















前日に降った雪のおかげで、
少ない所で膝、深い所は腰まで埋まる新雪です。

自分の先に3人の登山者がいてましたが、
この深い雪のおかげでなかなか進めないようで、途中で全員が合流しました。

深い雪を踏み固めて道を作りながら登る事を「ラッセル」と言います。

20cmくらいの深さまでなら普通に歩けるのですが、
膝より深い雪になってくると、体力をかなり使います。

とても一人で登りきれる状況ではなかったので、
4人で即席チームを作って、先
頭を交代しながらラッセルをすることになりました。

途中からはラッセル三昧

















腰まで沈む雪のラッセルは、
雪の中を泳ぐような感じで
とんでもなく疲れるけど、
そうそうできない体験で中々面白いものです。

たっぷりの新雪のおかげで、登山道は全く分からなくなっていました。
たまたま同行した人に御在所岳に数十回登っている人が二人もいたので、
ルートを外れずに登ることができました。

初心者の私にとってはベテランの人の行動はとっても勉強になりました。
一人なら間違いなく途中で撤退してました。。。


つかの間の晴れ間は最高に気持良い!


























青空だと霧氷も映えます。

























今回一緒に登った四人組。
苦労を分かち合ったので自然と仲良くなれます(^^)







山頂は霧氷が素晴らしい。
山登りしない人でもロープウェイで見に来る価値ありです!

























白いサンゴのようで、とても美しい。





























山頂までロープウェイがあるので
・霧氷観光のお爺さんお婆さん
・ソリ遊びの幼児
・スキーやスノーシューの若者
・ピッケル、アイゼン、ヘルメット装備のガチなおっさん登山者
諸々入り交じるというカオスな光景を見ることができます。






雪山、めっちゃ疲れますが、そのご褒美はかなりの物です(^^)


大阪-堺自然整体院

2017年2月16日木曜日

2017年2月1日水曜日

2017年1月30日月曜日

金剛山の氷爆へ

先週の月曜火曜、またもや寒波がやって来て、
ちょうど仕事が休みの水曜に寒波が緩んで晴れ間が期待できる天気でした。

前日にはまとまった雪も降り、
こんなチャンスはそうそうないので、
11時には家に帰ってこないといけないという状況の中、
5時起きで大阪府の最高峰、金剛山へ行ってきました。

普段は寝坊するのに、遊びの時だけは早起きです(^^ゞ

 
今回の狙いは「氷瀑」

氷瀑って山登りをしない人は知らない事が多いのですが、

「凍った滝」の事です。





























気温がかなり下がると滝の飛沫がかかる場所から凍り始めて、
更に気温が下がると、流れの本流まで完全に凍りついてしまいます。

大きなものだと数百本のツララが密集した状態になってとっても綺麗です。



金剛山ではツツジオ谷の二の滝とモミジ谷の第六堰堤が有名です。

冬場にいつも見られるわけではなく、
相当冷え込みがきつくならないと融けてしまうので、
今回のような寒波の直後が狙い目です。

二の滝
真ん中が少し凍っていなくて、7~8割ってところですが、かなり凍っていました。
無数のツララがとっても美しい!








夜明けと同時に登り始めたので、
氷爆から上部は誰も歩いていない新雪の中を歩けました。

日本でも有数の登山者数の金剛山でこういう状況はそうそうないので、かなりラッキー♪

人が歩いていない場所を歩くのは気持ちが良いものです(^^)

ただし、途中からは道は全く無く、沢の中を歩いていくので、
足の置き場には結構注意しないといけません。





























こういう状況で歩いたのは初めてだったので、
危険かと思って一人で来てみたのですが、
このくらいなら娘と来てもなんとかなりそうな感じでした。

ただし、夏に同じルートを登った事が無い人は、
行ったことがある人に連れて行ってもらってください。

雪が降ると、
雪や氷で滑って滑落するリスクが高まりますし、
新雪でルートが分かり難くなります。

アイゼンは必携。
ストックもあった方が良いです。

慣れていない人はロープウエイからの金剛山遊歩道か、
金剛山登山口からの千早本道が安全かと思います。


毎度おなじみ金剛山頂
















この日は寒波のおかげで山全体が霧氷に包まれていて、素晴らしく綺麗でした。

やはり霧氷には青空が似合いますね♪




























山頂広場に鳥の餌を持っていくとヤマガラやゴジュウカラが手に乗って餌を食べてくれます。

山に餌が無くなる冬場限定のちょっとした楽しみです(^^)


















土日だと餌をあげる人が多くて、簡単ではありませんが、
平日の早朝だと競争率が低いし鳥もお腹を空かせているので、簡単に乗ってくれますよ~


しばらくは暖かい日が続きますが、また次の寒波に期待をするとしましょう(^^)

大阪-堺自然整体院

2017年1月26日木曜日

2017年1月19日木曜日

霧氷の高見山へ

最強寒波直後の高気圧ど真ん中。
 
こんな機会もそうそう無いので、
やる事を放置して(笑)
関西のマッターホルンと呼ばれる、
霧氷で有名な奈良県の高見山(1248m)へ。



高見山は台高山脈の北の端に位置していて、
周りの山から独立して尖っているので、
奈良盆地からの風がかなり強く吹きます。

おかげで霧氷が成長しやすく、
三峰山や金剛山と並んで、
霧氷の山として有名です。

高見山の登山口は、
マイカーの人はたかすみ温泉の平野登山口、
バスの人は高見山登山口から登ります。



奈良の各地から奈良交通の霧氷バスも出ているので、
マイカーが無い人でもアプローチできます。

堺市の堺自然整体院からは南阪奈道を経由して、約1時間半。 
たかすみ温泉の無料駐車場に車を止めました。


川沿いに少し下って、この赤い橋を渡ったら平野登山口。


登り始めから階段地獄・・・
結構しんどいです(-_-;)



しばらく登ると避難所

横に「高見杉」と呼ばれる樹齢700年以上の立派な杉の木があります。



尾根に出ても霧氷はありません。
前日ではたっぷりあったようなのですが、
前日の好天で落ちてしまった様子。

もしかして、今日はハズレ?


雪が深くなって斜度がきつくなると、
登山靴だけでは滑るのでアイゼンを着けます。

アイゼンも色々ありますが、

ガチな冬山へ行かずに、金剛山や近郊の山等の雪山ハイキングなら、
チェーンアイゼンが着けやすく歩きやすいのでオススメです。


山頂に近づくと雪のトンネル☆
 


山頂付近だけは霧氷が残ってくれていました♪

風が強くて気温が低いと霧氷が成長してこんな感じになります。
通称「エビの尻尾」


これだけ大きいのは近郊の低山ではなかなか見れないと思います。


高見山は周りに高い山が無いので、
360度の絶景が楽しめます。


山頂には高角神社。
雨乞いの神様らしいです。



登山道の途中にも神武天皇が登ったとされる国見岩もあったりして、
奈良県の歴史の深さを見ることができます。

山頂には雨風を避けれる避難所もあるので、
ここで昼食を取る人が多いです。

こんなに天候が良い日の山頂は、
みんなひたすら写真撮影大会になってしまいます(^_^;)

深い所では膝が埋まるくらいの新雪がある新雪の急斜面を歩くと、
フワフワと浮いているような感覚でめっちゃ気持ち良いです。
雪山にハマりそうですね~(・∀・)
 
下山後にはたかすみ温泉



雪見風呂でストレッチを念入りにしたので、
翌日は足の筋肉痛は全く無かったのですが、
上半身をしなかったので、大胸筋が酷い筋肉痛でした・・・(-_-;)


大阪-堺自然整体院